映画に感謝を捧ぐ! 「ウーマン・イン・リヴォルト」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はポール・モリセイ監督の「ウーマン・イン・リヴォルト」に  感謝を捧げようと思います。  女性解放を掲げる運動家「ジャッキー」と  彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は  社会性と野性が複雑に絡み合う女性映画であります。  軽量級ポルノ的お色気&変態性と  社会運動&映画界に対する皮肉が  融合することに生じる科学反応は  私に俗物的サービス精神とメッセージ性による  共同戦線の一形態と  小規模映画業界的大胆さ&堅実さの一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ブラック・ユーモアと哀しみが静かにせめぎ合う  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「日常系女性論」史上屈指の  過激作であると言えるでしょう。  愛情、信念、性欲のせめぎ合いと  安物感満載の性描写&風景描写が一体となって  1970年代の文化&女性心理を映し出す本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。