映画に感謝を捧ぐ! 「アクシデント(2017年版」」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダン・トンダウスキー監督の「アクシデント(2017年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ヒッチハイクでフェス会場を目指す女性2人の
運命を描いた本作は
豪快さと緩やかさが絡み合う道中劇であります。
ヒロイン一行を襲う「アクシデント」を段階的に凶暴化していく事によって
喜劇→災害映画→犯罪映画を網羅していく豪快さと
時系列操作の多用によってストーリー展開を緩慢化する
緩やかさが一体となる光景は
私に運命の悪戯&自制心の欠如によって
「災難」が成長していく現象と
暴力&死の持つ「引力」を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「映画的小ネタ」による奇襲攻撃と
アクション映画的状況から「ホラー映画」の領域へと
進んでいくことを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アクション要素融合型巻き込まれ映画」の歴史に輝く
大珍作であると言えるでしょう。
アクション映画にありがちな暴力要素
サスペンス映画にありがちな「意外性至上主義&時間旅行的表現」
青春映画的軽薄さを力業でつなぎ合わせる
事によって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。