映画に感謝を捧ぐ! 「遊星から来た脳生物」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はネイサン・ハース監督の「遊星から来た脳生物」に  感謝を捧げようと思います。
遊星から来た脳生物 [DVD]
ランコーポレーション
2015-07-24

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 地球外生命体に取り憑かれた男「スティーブ」と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  貪欲にして巧妙なSF映画であります。  「エイリアン系SFと超能力SFを組み合わせる」  「最小限度の人員、空間、特殊効果で地球の危機を描く」    「残酷な場面を巧みに抽象化する」という精神&発想の元に  生成されたストーリー&演出、キャラクター造形が  見世物的且つ効率的に進行する光景は  私に「小規模映画会社的知略」・「陰謀者特有の狂気&孤独」  「SF的ハッタリ戦術&特性融合術」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (地球規模の危機を軽量級ホラー的に解決するという  大胆不敵な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「効率重視系地球侵略SF」の歴史に輝く  挑戦作であると言えるでしょう。  人間を誘惑する事にこだわりつつ  単独で壮大な陰謀に挑む悪漢エイリアンの奮闘ぶり  人間側の事情に配慮し、穏健な解決法を追求する正義漢エイリアンの勇姿  エイリアンによる地球の危機を  テロ対策&潜入捜査劇風に描写する手法によって  後年の「ヒドゥン」等に通じる道を切り開いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。