映画に感謝を捧ぐ! 「はだかの女王」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマルク・アレグレ監督の「はだかの女王」に  感謝を捧げようと思います。  旅芸人一座に拾われ、兄妹のように育てられた男女  「ジャン&ズーズー」の運命を描いた本作は  壮絶なるサービス精神に圧倒されるミュージカル映画であります。  ミュージカル・ロマンス・コメディ・サスペンス  サクセス・ストーリー・ホームドラマを詰め込みつつ  軽快且つ上品に進行するストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「大衆娯楽要素」が一堂に会する光景と  物語と歌曲による共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (サクセス・ストーリーとしてのハッピー・エンドと  恋愛悲劇が交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「フランス流大衆食堂ミュージカル」の  雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。  登場人物の心情と繋がることによって光り輝く挿入曲と  ユーモラスでありながらも品&スリルのある  人間模様が心地良い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。