映画に感謝を捧ぐ! 「荒野の掠奪」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はリチャード・ソープ監督の「荒野の掠奪」に  感謝を捧げようと思います。  ポーター・エマーソン・ブラウンの舞台劇を  もとにして作られた本作は  アメリカ西部劇史上屈指の珍作であります。  正統派西部劇と恋愛劇の王道に即した幕開けから  犯罪映画、舞台劇、喜劇が入り交じった世界へと  急展開するストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「善と悪、シリアスとコミカルを結ぶ絆」の一端と  映画における「スケール感抑制」の大切さを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (正義漢と悪漢の奇妙な友情と  主人公&ヒロインを圧倒する悪漢&元牧場主の存在力に  心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定型西部喜劇」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  二転三転するロマンス&人間模様と  西部劇の王道に即したアクション・シーンが  牧場とその周辺で絡み合う本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。