映画に感謝を捧ぐ! 「レッド・ダイヤモンド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマックス・アダムス監督の「レッド・ダイヤモンド」に  感謝を捧げようと思います。  泥棒「ジャック」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  軽快にして生真面目な泥棒映画であります。  泥棒映画の法則に忠誠を誓ったストーリー、アクション・シーン  キャラクター造形が  効率的且つユーモラスに進行する光景は  私に「暇つぶし規模」に徹した娯楽映画の醍醐味と  「アクション映画的女難」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクション映画的ハッピー・エンドで幕を閉じつつ  エンドロールにおいてコメディ化するという  怪作ぶりを披露している点も見逃せません。)  まさに「泥棒映画入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  壮絶なまでの優等生ぶりによって  アクション映画の法則に対する「無意識の皮肉」と化した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。