映画に感謝を捧ぐ! 「ランド・オブ・ザ・ロスト」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はC・トーマス・ハウエル監督・主演の  「ランド・オブ・ザ・ロスト」に感謝を捧げようと思います。  エドガー・ライス・バローズの小説「時に忘れられた世界」を  もとにして作られた(とされている)本作は  壮大さと軽さが絡み合うSF映画であります。  SFにありがちな状況を詰め込んだストーリーと  軽量アトラクション感満載のCG映像が  融合することによって生じる科学反応は  私に「SF小説的ハッタリ精神」と  便乗商品映画の雄「アサイラム」による共同戦線と  「残酷さと笑いの秘めたる近似性」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (大きな問題に背を向けて「小さな幸せ」を楽しむ幕切れが  人生に対する一考察を示している点も見逃せません。)  まさに「コンビニ型SF映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。    E・R・バローズの人気シリーズの一つを  アサイラム魂全開で映画化することによって  「魔の三角地帯」伝説、「ジュラシック・パーク」系列作  米ドラマ「LOST」、「第2次世界大戦」が  一堂に会するという超常現象を生み出した本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。