映画に感謝を捧ぐ! 「青い体験」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はサルヴァトーレ・サンペリ監督の「青い体験」に  感謝を捧げようと思います。  家政婦「アンジェラ」と彼女を取り巻く人々の  運命を描いた本作は  イタリア文化を軽やかに体現した恋愛映画であります。  ポルノ、サスペンス、愛憎劇、コメディの特性が  入り乱れる状況下にありながら    上品さを保ち続けるストーリー&演出  キャラクター造形、音楽は  私に「俗物性と神秘性の共存」・「男性的欲求と愛情のせめぎ合い」  「陽気且つ怪しげな家族模様」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ポルノ&コメディ風味満載の作品世界の中で  舞台的ムードを放つ俳優&女優陣と  映画史上屈指の「明るくて胡散臭いハッピー・エンド」を    世に示した幕切れも見逃せません。)  まさに「イタリア流青春愛憎劇」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  過激な性描写+背徳的人間関係と和やかさ+品格を  並び立たせようという試みによって  他のポルノ映画&愛憎劇とは一味違う輝きを放つ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。