映画に感謝を捧ぐ! 「サンアンジェロの鐘」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリアム・ウィットニー監督の「サンアンジェロの鐘」に  感謝を捧げようと思います。  国境監視員「ロイ・ロジャース」と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は    陽性の「舞台的サービス精神」に満ちあふれた西部劇であります。    「国境を利用した犯罪」という題材  西部劇ヒーローR・ロジャース&愛馬トリッカーの魅力  西部劇の王道に即したアクション、コンサート的発想を  融合させる事によって生じる科学反応は  私に「スターの持ち味」を最大限に引き出すことを  目的とした娯楽作品の醍醐味と  シリアスとコメディを結ぶ「絆」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクションとコメディのハッピー・エンドが絡み合う  「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)  まさに「スター主義系ミュージカル西部劇」の一翼を担う  豪快作であると言えるでしょう。  映画における「スター」の効能  後年の「007シリーズ」に通じる緩やか系悪漢の魅力    舞台芸と映画、物語と現実の複雑な関係を体現する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。