映画に感謝を捧ぐ! 「マッドマン・マーズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョー・ジャノン監督の「マッドマン・マーズ」に
感謝を捧げようと思います。
伝説の殺人鬼「マッドマン・マーズ」に狙われた
人々の運命を描いた本作は
山系ホラー史上屈指の「時代性&優等生ぶり」を
感じさせる作品であります。
暴力とお色気、残酷趣味と緩やかさ、狂気と知略が
バランス良く配合させたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「怪奇恐怖と見世物的恐怖の共同戦線」と
「1980年代流暇つぶし映画文化」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(能天気なハッピー・エンドや状況設明描写に背を向けた
クール且つ神秘的な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに1980年代の特性と
小規模映画会社の軽やかさ&堅実さを象徴する
「残酷童話系ホラー」であると言えるでしょう。
アクション・ヒーロー的武力、サスペンス的アイデア性&技巧
ホラー的超常性を兼ね備えたモンスター
「マッドマン・マーズ」の勇姿と
山系ホラー的見せ場を的確に押さえつつ
ある種の神秘性を放つ映像技&作劇法が冴え渡る本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。