映画に感謝を捧ぐ! 「マッドマン・マーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョー・ジャノン監督の「マッドマン・マーズ」に  感謝を捧げようと思います。
マッドマン・マーズ [DVD]
ランコーポレーション
2019-05-24

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 伝説の殺人鬼「マッドマン・マーズ」に狙われた  人々の運命を描いた本作は  山系ホラー史上屈指の「時代性&優等生ぶり」を  感じさせる作品であります。  暴力とお色気、残酷趣味と緩やかさ、狂気と知略が  バランス良く配合させたストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「怪奇恐怖と見世物的恐怖の共同戦線」と  「1980年代流暇つぶし映画文化」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (能天気なハッピー・エンドや状況設明描写に背を向けた  クール且つ神秘的な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに1980年代の特性と  小規模映画会社の軽やかさ&堅実さを象徴する  「残酷童話系ホラー」であると言えるでしょう。  アクション・ヒーロー的武力、サスペンス的アイデア性&技巧  ホラー的超常性を兼ね備えたモンスター  「マッドマン・マーズ」の勇姿と  山系ホラー的見せ場を的確に押さえつつ  ある種の神秘性を放つ映像技&作劇法が冴え渡る本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。