映画に感謝を捧ぐ! 「フライト・デスティネーション」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェイソン・ボルク監督の「フライト・デスティネーション」に
感謝を捧げようと思います。
STC(政府技術開発部門)に属する捜査官「ケイレブ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
貪欲にして堅実なSF映画であります。
時間移動、災害、乗り物パニック、テロ対策を
力業で詰め込んだストーリー
TVゲーム的CGとアクション映画的戦闘を組み合わせた映像
2000年代の娯楽映画にありがちな要素を
集結させたキャラクター造形が一体となる光景は
私に、強大なテクノロジーと俗物的欲望が
融合する事によって生じる科学反応と
説明台詞による「スケール感水増し術」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(時間移動によって「平和解決」を図るという
離れ業に挑んだ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級娯楽要素集合体」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
政府の極秘計画&科学者の荒々しい善意がもたらした
飛行機の危機が「地球の危機」へと発展していく姿を
アクション・サスペンス・SF要素を組み合わせながら
節約的に描くことに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。