映画に感謝を捧ぐ! 「勝利は我に」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・ハンナ&ジョセフ・バーベラ監督の
「勝利は我に」に感謝を捧げようと思います。
ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ
「トムとジェリー」の11作目となる本作は
武闘派的ユーモアに溢れたアニメーション映画であります。
トム&ジェリーの漫才的魅力
戦争映画級アクション、サイレント喜劇的笑いが
絡み合いながら軽やかに進行する光景は
私に「1940年代のアメリカ文化事情」と
「ドタバタ喜劇とアクションを結ぶ絆」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アメリカ礼賛精神と戦争の狂気が入り交じった
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軍事系喜劇」の一翼を担う
軽量作であると言えるでしょう。
戦争への道を歩み始めたアメリカに影響されつつも
「ユーモア精神溢れる鬼ごっこ」を守り抜こうと苦闘する
トム&ジェリーの姿が
笑いと哀愁の入り交じった感触を呼び起こす本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。