映画に感謝を捧ぐ! 「チャンプ(1931年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はキング・ヴィダー監督の「チャンプ(1931年版)」に  感謝を捧げようと思います。
チャンプ(1931年版) [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-12-21

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 没落したボクサー「アンディ」と一人息子「ディンク」の    運命を描いた本作は    娯楽的バランス感覚に秀でたボクシング映画であります。  チャンプの称号と誇りを失い  アルコール&ギャンブル依存症となった男が  息子&仲間たちの愛によって蘇っていく姿を  ユーモアとシリアス、効率性と見せ場作り  庶民的ムードとお伽噺ムードの均整を保ちながら  写し出していくストーリー&演出は  私に娯楽映画における  「適正速度を守ったストーリー展開&映像」の重要性と    活劇性、喜劇性、人情味による共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ハッピー・エンド」を求める人々の思いに答えつつ  ボクサーの現実に向き合う幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「人情系ボクシング映画」の歴史に輝く  一作であると言えるでしょう。  ホームドラマ&スポーツ系サクセス・ストーリーの王道に即した物語  主演男優W・ピアリーの放つ男臭&存在力と  K・ヴィダー監督の娯楽技術力を融合させることによって  後年のボクシング映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。