映画に感謝を捧ぐ! 「インモラル家政婦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョー・ダマト監督の「インモラル家政婦」に  感謝を捧げようと思います。  宿屋の主「カーロ」と彼を取り巻く人々の  運命を描いた本作は  素朴なサービス精神と風景美に彩られた  ポルノ映画であります。  和やかな舞台&風景+音楽  セックス・シーンを見せるための  「理由」に徹し続けるストーリー&キャラクター造形  覗き見感を極限まで追求した映像技が  融合することによって生じる科学反応は  私に「閉鎖的環境特有の人間関係&性生活」  「男性の獣性&繊細さ」・「映像&作劇的スケール感抑制術」の    一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (作品世界を示すことよりも  日本製ポルノ風味を醸し出すことを重視したかのような邦題と  主要登場人物全員が「ハッピー・エンド」を得ているにもかかわらず  意地悪さ&哀しさを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級日常系ポルノ」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  安物感満載の性描写&背徳的人間模様に包まれながらも  穏やかさを感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。