映画に感謝を捧ぐ! 「ワールド・オブ・Z」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はエイダン・ルーベン監督の「ワールド・オブ・Z」に     感謝を捧げようと思います。
ワールド・オブZ [DVD]
アルバトロス
2016-01-06
カール・マククリスタル

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 ウィルス感染によって凶暴化した人々に覆われた  世界を旅する男女4人の運命を描いた本作は  巧妙なる「神話化」を堪能させてくれる  感染系ホラーであります。  ゾンビ系TVゲーム&軽量級ホラーの香り漂う  ストーリー&演出、キャラクター造形に  聖書の一部&謎めいたメッセージを挿入することによって  作品世界の神秘性を高めようという試みは  私に「節約精神とスケール感増幅戦術の共同戦線」と  「聖書の娯楽映画的活用法」の一形態を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (戦争映画的ムードとシリーズ化への欲求が  複雑に絡み合う幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「武闘派+宗教系ホラー」の一翼を担う    作品であると言えるでしょう。  ホラー的残酷描写、アクション映画的戦闘  ゾンビ系ホラーの王道に即した世界の中で   謎への興味と生への執念との間で  揺れ動く主人公一行の姿を  M・N・シャマラン関連作の流れを汲む思わせぶり描写  宗教映画的台詞を駆使して描いた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。