映画に感謝を捧ぐ! 「U.M.A ビッグフット・アタック!」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアンドリュー・ゲルンハルト監督の  「U.M.A ビッグフット・アタック!」に感謝を捧げようと思います。  伝説の怪物「ビッグフット」と彼?を取り巻く人々の運命を描いた本作は  見世物的な凶悪性と笑撃性が荒れ狂う  モンスター映画であります。  軽量ホラー風味とバラエティ番組的ブラック・ユーモアを  兼ね備えた残酷描写  見せ場主義+その場しのぎ+積載過多によって  複雑怪奇化の一途をたどりつつも  緩やかさを感じさせるストーリー  モンスター映画と犯罪サスペンスにありがちな要素を  力業で組み合わせたキャラクター造形が一体となる光景は  私に「ブラック・ユーモア感溢れるスリル&サスペンス」の一形態と    モンスター映画史上屈指の「愛嬌&男性的欲求」を誇る怪物を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (戦いの果てに結ばれた友情?と  ロマンを追い求める男たちへの愛が絡み合う  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「緩やか+狂乱系モンスター映画」の称号にふさわしい  作品であると言えるでしょう。  凶暴でありながらも「ある種の哀愁」を感じさせる  モンスターの奮闘ぶりと  肩すかし的表現&奇襲的再登場の連打が印象深い本作と   生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。