映画に感謝を捧ぐ! 「闘争の丘」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・ハワード監督の「闘争の丘」に  感謝を捧げようと思います。  八百長ボクシングを行いながら旅をする  男たちの運命を描いた本作は  暇つぶし規模の枠内に様々な娯楽要素を組み込んだ  スポーツ映画であります。  サクセス・ストーリーの王道、ホームドラマ的人間模様  犯罪映画的サスペンス、西部劇の風景  スポーツ映画的見せ場が融合することによって  生を受けたストーリー&演出が  軽快且つユーモラスに進行する光景は  私に「TVドラマ的サービス精神」・「効率主義」  「ボクシング愛」・「活劇+人情劇技法」による共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (勧善懲悪よりも「主人公&ヒロインの再出発」に重きを置いた    幕切れとなっている点も見逃せません。)    まさに「軽量級スポーツ映画」史上屈指の  多面性を持った作品であると言えるでしょう。  心優しき村人たちによって本来の自分を取り戻し  「八百長ボクシング」に立ち向かう主人公&相方の姿を  躍動感と人情味の均整を保ちながら描くことに挑んだ本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。