映画に感謝を捧ぐ! 「裏切りの街角(1949年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・シオドマク監督の「裏切りの街角(1949年版)」に  感謝を捧げようと思います。
裏切りの街角 [DVD]
ブロードウェイ
2013-06-07

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 ドン・トレイシーの小説「CRISS CROSS」をもとにして  1949年に作られた本作は  様々な愛と技巧に彩られた犯罪映画であります。  愛憎劇、泥棒映画、ホームドラマの特性が絡み合う  ストーリー&演出、キャラクター造形が  軽快且つ文学的に進行する光景は  私に「悪女誕生の過程」・「愛の危うさ&複雑さ」  「運命の残虐&狡猾さ」「集団犯罪のリスク」を娯楽的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (残酷な場面&悲劇的末路を巧みに抽象化することによって  哀愁と神秘性を兼ね備えた幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「愛憎系犯罪映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  男の無器用+暴力的な愛、女の非情さ&哀しさ  西洋風極道の香り漂う俳優&女優陣  活劇性と渋味を兼ね備えた犯罪描写が炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。