映画に感謝を捧ぐ! 「荒野の牛泥棒」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレスリー・セランダー監督の「荒野の牛泥棒」に
感謝を捧げようと思います。
諸国を旅するガンマン「ホッピー&ラッキー」と
彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
選択術&スピード感覚に秀でた量産型西部劇であります。
作家クラレンス・E・マルフォードと
俳優W・ボイドの融合が生んだヒーロー「ホバロング・キャシディ」の持ち味と
正統派アメリカ西部劇にふさわしい見せ場を
的確に押さえる選択術と
効率的に物語&アクションを進行させつつ
一定の情緒&ユーモアを保つスピード感覚が一体となった
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「暇つぶし」に徹した娯楽作品の魅力と
映画における「見せ場選択」の重要性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(西部劇的ご都合主義に即して「敵への対応」を選択する
主人公一行の姿が心地良い
「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)
まさに「効率型人情派西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
量産型西部劇ならではの躍動感&ユーモア精神と
安易な暴力依存を避け「戦術的」に対応する堅実さが融合した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。