映画に感謝を捧ぐ! 「リリス(2006年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーク・ヴァディク監督の「リリス(2006年版)」に
感謝を捧げようと思います。
女神「リリス」の召還に挑んだ少女5人の運命を描いた本作は
奇策性と緩やかさに彩られたポルノ映画であります。
悪霊系ホラー風に幕を開け
幻惑的表現法を多用しつつ
軽量感満載の残酷描写&セックス・シーンを披露する
ストーリー&演出は
私に「見せたいポイント」に力を集中する映画作りの醍醐味と
「ホラー映画的ハッタリ戦術&ポルノ映画的人間模様」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(伏線回収やハッピー・エンド願望よりも
「ホラー映画の定番」に忠実であることを選んだ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪霊系ポルノ」の一翼を担う
珍作であると言えるでしょう。
ホラー映画とポルノ映画の秘めたる共通項と
「思わせぶり表現」を徹底追求した
作劇法&映像技の醍醐味を体現する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。