映画に感謝を捧ぐ! 「サイレント・ワールド セカンド・アイスエイジ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・リー監督の
「サイレント・ワールド セカンド・アイスエイジ」に感謝を捧げようと思います。
南極と北極が逆転する現象「転極」が
もたらす災害に立ち向かう人々の運命を描いた本作は
言葉の魔力と謙虚さ&堅実さに彩られた災害映画であります。
「南極と北極を逆転させる」というアイデアと
状況設明台詞によるスケール感増幅術によって
災害映画の法則に沿って進行するストーリーと
冬山登山風味漂う映像を補強し
「地球滅亡の危機」に仕立て上げようという試みは
私に災害系SFにおける「ハッタリ精神」の重要性と
「大作要素と暇つぶし映画要素の共同戦線」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(2004年の映画「サイレント・ワールド」の
続編であるかのような装飾を施した邦題と
清々しいまでに「竜頭蛇尾的」な幕切れによって
天然ボケ的ユーモアを生み出している点も見逃せません。)
まさに「ホラ吹き型災害系SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
2004年の映画「デイ・アフター・トゥモロー」の流れを汲む発想と
小規模映画業界的ビジネス&倹約戦術によって
映画史上屈指の「緩やか&庶民的な地球の危機」を生成した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。