映画に感謝を捧ぐ! 「ヒューマン・ハンター」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロブ・キング監督の「ヒューマン・ハンター」に
感謝を捧げようと思います。
2030年のアメリカを支配する人民省に属する
エージェント「ノア・クロス」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
マニア性と倹約精神に彩られたSF映画であります。
未来形SF、西部劇、巻き込まれ映画の王道を
組み合わせたストーリーと
SF漫画、アクション映画、道中劇の香り漂う
映像&キャラクター造形が
予算&人員の節約+思わせぶり戦術の
限りを尽くして進行する光景は
私に「娯楽映画&コミック・マニア気質と節約精神の共存法」と
暴力的&悲劇的な状況が
淡々とした空気を放つ現象の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(万事解決のハッピー・エンドに背を向けて
鑑賞者を幻惑するかのような幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「継ぎ接ぎ系暇つぶし映画」史上屈指の
大いなる珍作であると言えるでしょう。
既視感+安物感溢れる映像&物語に
スケール感&ミステリアス感を持たせる戦術
娯楽映画&漫画史の一端、有名俳優の活用法
西部劇とSFを結ぶ絆を象徴する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。