映画に感謝を捧ぐ! 「バナナ娘」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は志村敏夫監督の「バナナ娘」に
感謝を捧げようと思います。
軽快でありながらも渋味の利いた和製ミュージカル映画であります。
人情喜劇、アイドル映画、MTVの手法を組み合わせつつも
「第2次世界大戦の爪痕」を感じさせるストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ユーモアと哀愁、見せ場主義+スター主義と人情味の共存」と
「1950年代の日本事情」を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(王道的ハッピー・エンド、コンサート風味、文学性が
絶妙のバランスで配合された幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「日常喜劇系ミュージカル映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
主演女優&主題歌の魅力をアピールする事を重視し
効率的にストーリーを進行させつつ
物語性&人生訓性を保つバランス感覚に彩られた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。