映画に感謝を捧ぐ! 「フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン/悪魔のはらわた」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はポール・モリセイ監督の
「フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン/悪魔のはらわた」に感謝を捧げようと思います。
フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン/悪魔のはらわた [DVD]
人造人間の開発に取り憑かれた貴族「フランケンシュタイン男爵」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
俗物&悪食力に溢れたホラー映画であります。
怪奇界を彩るスターの一人「フランケンシュタイン博士」を
旗印として活用する知略
見世物+悪食趣味的残酷描写&軽量級ポルノ的性描写の嵐
怪奇風味+安物感満載の俳優&女優陣
男性的本能&残酷趣味に満ちあふれたストーリーが一体となる光景は
私に「学者的狂気・本能的狂気・選民主義的狂気の融合」がもたらす悲劇と
「閉鎖空間における人間心理」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(童心に潜む魔性&狂気の継承による「新たなる悲劇」の接近を
静かに告げる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「マッド・サイエンティスト+愛憎系ホラー」の歴史に輝く
大いなる怪作であると言えるでしょう。
「貴族社会&フランケンシュタイン博士」に人々が抱くイメージの一端と
残酷趣味的&性的欲求の融合によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。