映画に感謝を捧ぐ! 「挑戦者(1952年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョセフ・ペヴニー監督の「挑戦者(1952年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ボクシング映画 コレクション リングに賭けろ ACC-154 [DVD]
新人ボクサー「ポール・キャラン」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
軽量な外見の中に生真面目さ&勇気を宿すスポーツ映画であります。
「美男美女のロマンス+ボクサーのサクセス・ストーリー」の
装飾を纏いながら
身体障害者と社会との関係、スポーツ・ビジネスの暗部
新しい環境を受け入れることの難しさを世に示した
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、暇つぶし映画的サービス精神&スター主義と
社会派的メッセージによる平和的共存の一形態と
スポーツ映画の持つ「可能性」の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「二転三転するハッピー・エンド」と呼びたくなるような幕切れを通じて
人生の複雑さ&愛情の力を世に示した
作品であるという点も見逃せません。)
まさに「人情系+過激派スポーツ映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
効率主義的見せ方、文学&教訓性
スポーツ系サクセス・ストーリーの爽快感が融合した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。