映画に感謝を捧ぐ! 「剣闘士スパルタカス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリカルド・フレーダ監督の「剣闘士スパルタカス」に
感謝を捧げようと思います。
史劇 パーフェクトコレクション 英雄たちの叙事詩 DVD10枚組 ACC-156
剣闘士「スパルタカス」の伝説をもとにして
1953年に作られた本作は
大作気質と軽量級作品気質が絡み合う実話系映画であります。
大作映画的ハッタリ&装飾と
軽量級作品的効率主義&見せ場主義が融合することによって
生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形が
「スパルタカス伝説」を写し出していく光景は
私に、史劇的スケール感と大衆娯楽的暴力&お色気による共同戦線と
歴史的苦闘を娯楽的に加工する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(残酷な史実に向き合いつつ「悲劇性」を緩和し
娯楽映画的高揚感を持たせようと奮闘する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「スパルタカス伝説入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
暇つぶし映画要素と歴史大作要素を組み合わせることによって
後年の「スパルタカス伝説系映像作品」に対する
道しるべとなった本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。