映画に感謝を捧ぐ! 「秘書課(秘)レポート」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブラッド・アンダーソン監督・出演の
「秘書課(秘)レポート」に感謝を捧げようと思います。
社長秘書「リンダ・マイアーズ」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
DVD感覚とポルノ感覚が絡み合う珍作であります。
ストーリーを「セックス・シーンの間に挟むCM的存在」
として扱うという発想と
清々しいまでの軽量感に溢れた俳優&女優陣が一体となる光景は
私に「DVD&ブルーレイ・ディスク」が映像作品史に与えた影響の一端と
効率主義的作劇法&映像技の極限を目指して突き進む
人々の勇姿を目の当たりにする機会をもたらしました。
(内容に対し「過大な期待」をしないように配慮された装飾と
「企業&ハッピー・エンド信仰」にたいする皮肉に彩られた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「オフィス系ポルノ入門」の一翼を担う存在であると言えるでしょう。
物語性&シリアス要素を極限まで抑制する精神力と
「サラリーマンとセックスの組み合わせ」に対するアイデアが荒れ狂う本作と
生きて映画を観ることのでいる幸せに深い感謝を!!!。