映画に感謝を捧ぐ! 「フランケンシュタインと狼男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロイ・ウィリアム・ニール監督の
「フランケンシュタインと狼男」に感謝を捧げようと思います。
「フランケンシュタイン(1931年版)」をもとにして作られた
人気シリーズの5作目にして
「狼男(1941年版)」の後日談となる本作は
スター主義とストーリー主義が軽やかに絡み合う
モンスター映画であります。
「狼男(1941年版)」の世界と
「フランケンシュタイン」シリーズの世界を
つなぎ合わせるという発想から
モンスターの悲哀と見世物的サービス精神を
兼ね備えたストーリー&演出を生成するという試みは
私に「アメリカ映画的スター主義」と
「怪談的作劇法」の融合がもたらす科学反応を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(災害映画とテロ対策映画を組み合わせたかのような
幕切れへと着地する豪快さを持った
作品であるという点も見逃せません。)
まさに大胆さと繊細さが共存する
「狼男+フランケンシュタインシリーズ外伝」であると
言えるでしょう。
モンスター映画史を彩る2大スターの共演を前面に出しつつも
「スターを堪能するための作品」の枠を超えた輝きを放つ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。