映画に感謝を捧ぐ! 「FBI vs ナチス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエドワード・ルドウィク監督の「FBI vs ナチス」に
感謝を捧げようと思います。
戦争映画 パーフェクトコレクション 死闘の最前線 DVD10枚組 ACC-157
1942年にナチス・ドイツが計画した
「パストリアス作戦」をもとにして作られた本作は
実話系戦争映画史上屈指の「効率性」を感じさせる作品であります。
複雑怪奇な状況に立たされたスパイの葛藤
1940年代前半のドイツ事情、陰謀渦巻く人間模様を詰め込んだ
ストーリー&演出が
娯楽的サービス精神を維持しながら軽やかに進行する光景は
私に「複雑な物語をわかりやすく表現する技法」と
「娯楽性と宣伝戦術性による共同戦線」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(最後の裏切り者を穏便に葬り
クール且つ和やかなハッピー・エンドへと導く
妙技を見せてくれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級教材系戦争映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
FBI礼賛+ナチス・ドイツ批判映画の香りに満ちた作品世界の中に
後年の「スピード」等に通じる要素を宿す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。