映画に感謝を捧ぐ! 「リングに賭けろ!(1953年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はベイジル・ディアデン監督の
「リングに賭けろ!(1953年版)」に感謝を捧げようと想います。
ボクシング映画 コレクション リングに賭けろ ACC-154 [DVD]
プロ・ボクサーの世話係を務める男「ダニー」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
躍動感と人情味に溢れたボクシング映画であります。
短篇集風味溢れる「ボクサー6人の運命」を
効率的且つ技巧的につなぎ合わせる事によって
生を受けたストーリー&演出が
軽やかさと渋味を兼ね備えながら進行していく光景は
私に群像劇における「登場人物の運命を繋ぐ存在」の重要性と
プロ・スポーツの持つ「娯楽的スケール感」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(プロ・ボクサーの光と闇を静かに写し出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級群像系ボクシング映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
「ボクシングの試合会場」という限定された空間の中で
サクセス・ストーリー、喜劇、極道系サスペンス
青春&恋愛悲劇が絡み合う姿に驚かされる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。