映画に感謝を捧ぐ! 「アフター・インパクト」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はステファン・シュナイダー監督の

 「アフター・インパクト」に感謝を捧げようと想います。

アフター・インパクト LBXS-103 [DVD]
アフター・インパクト LBXS-103 [DVD]

 巨大彗星衝突後の地球で暮らす人々の運命を描いた本作は

 

 ハッタリ精神と生真面目さが交錯する異色のSF映画であります。

 「ディープ・インパクト」・「アルマゲドン

 「デイ・アフター・トゥモロー」の流れを汲む状況を

 軽量級SFとドキュメンタリーの手法を融合させながら

 写し出していくストーリー&演出は

 私に、娯楽性と教材性、大作風味と軽量級作品風味が

 融合することによって生じる科学反応と

 複数の物語を交互に描きつつ

 一つのメッセージへと導いていく技法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (登場人物の大多数が「ハッピー・エンド」を迎えつつも

 渋味の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「教材系+災害系SF」の歴史に輝く

 堅実作であると言えるでしょう。

 大作系SFの精神&技術を小規模映画会社的に活用しつつ

 災害系SFを堪能する時間と

 科学について学ぶ時間を共存させるという

 大胆不敵な賭けに挑んだ本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。