映画に感謝を捧ぐ! 「鉄の男(1951年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョセフ・ペヴニー監督の「鉄の男(1951年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ボクシング映画 コレクション 栄光のチャンプ 群衆は叫ぶ DVD10枚組 ACC-161
ウィリアム・ライリー・バーネットの小説「Iron Man」を
もとにして作られた本作は
効率性と人情味が交錯するボクシング映画であります。
状況設明台詞と映像技&編集技によって
効率的に物語を進行させるクールさと
内なる暴力性と周囲の思惑に導かれ
ボクサーへの道を歩んだ結果
「悪玉」にされてしまった男の孤独を
善悪の二元論に捕らわれることなく見つめる
人間味が一体となる光景は
私に「適正な速度&スケール感を保ち続ける娯楽作品の魅力」
「プロ・スポーツの光と闇」
「異常心理サスペンス風味とホームドラマ風味の共同戦線」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(栄光よりも愛&誇りを重んじる「ハッピー・エンド」に心打たれる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「異常心理+家族劇系ボクシング映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
ボクシング映画的見せ場主義と文学性、サクセス・ストーリーと哀愁
サスペンスとロマンスが絶妙のバランスで配合された本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。