映画に感謝を捧ぐ! 「センター・オブ・ジ・アース ワールド・エンド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はデヴィッド・ジョーンズ&スコット・ホイーラー監督の

 「センター・オブ・ジ・アース ワールド・エンド」に

 感謝を捧げようと思います。

センター・オブ・ジ・アース ワールド・エンド [DVD]
センター・オブ・ジ・アース ワールド・エンド [DVD]

ジュール・ベルヌの小説「地底探検」をもとにして

 2008年に作られたとされている作品の一つである本作は

 便乗商品映画界の雄「アサイラム」の技と

 SF映画史が融合した大いなる珍作であります。

 SF小説の歴史に輝く強豪作「地底探検」の旗印的活用

 省力&見世物感満載のCG映像

 過去の大作&軽量級SFの特性を拾い集め

 継ぎ接ぎする作劇法

 ポルノ感漂う配役&キャラクター造形が一体となる光景は

 私に「女性優位的冒険映画の醍醐味」と

 「アサイラム的リサイクル&サービス精神」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (能天気なハッピー・エンドと見せかけて

 ホラー映画的な方向へと進む幕切れを通じて

 小規模映画会社特有の「シリーズ化による経営安定化」を

 体現する作品となっている点も見逃せません。)

 まさに「アサイラム流女系冒険SF」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 歴史に学ぶ精神、予算&人員の節約術

 独特のユーモアセンスに彩られた特殊効果&残酷描写に

 心癒される本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。