映画に感謝を捧ぐ! 「永遠に愛せよ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「永遠に愛せよ」に
感謝を捧げようと思います。
ゲーリー・クーパー 珠玉の傑作集 教授と美女 DVD10枚組 ACC-149
ジョルジュ・デュ・モーリアの小説「ピーター・イベットソン」を
もとにして1935年に作られた本作は
上品でありながらも豪快な恋愛映画であります。
愛憎劇、災害映画、怪奇映画要素
スター主義、暇つぶし映画的効率主義を詰め込みながらも
ヨーロッパ映画的上品さを感じさせる
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「大衆娯楽性と純文学性の共存」と
「王道的な状況を加工して、先読み困難な物語にする」技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドと悲劇が静かに絡み合う幕切れを通じて
「人生の神秘性&勝てば官軍性」を示している点も見逃せません。)
まさに「ジャンル融合型恋愛映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
恋愛悲劇の法則に沿って進行しつつ
七変化的な物語&映像を生成するという
軽業的な試みに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。