映画に感謝を捧ぐ! 「フランケンシュタインの館」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアール・C・ケントン監督の「フランケンシュタインの館」に

 感謝を捧げようと思います。

フランケンシュタインの館 [DVD]
フランケンシュタインの館 [DVD]

 1943年の映画「フランケンシュタインと狼男」の

 後日談となる本作は

 怪奇映画史を軽やかに写し出す作品であります。

 フランケンシュタインの怪物、狼男

 

 ドラキュラ伯爵を共演させることを

 最大の目的としたストーリー&キャラクター造形

 怪奇映画の王道とスター主義に即した演出

 怪談風味溢れる俳優&女優陣が一体となる光景は

 私に、暇つぶし規模の枠内で「スター」を集結させ

 それぞれの特性を生かした「見せ場」を作り出す技法と

 

 哀愁と狂気、ロマンスとサスペンスによる共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (肩すかし的でありながらも

 ハッピー・エンドと「新たなる物語の気配」が融合した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「怪奇映画入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 怪奇映画の歴史を彩る「モンスター・スター陣」と

 怪奇映画的映像技&作劇法が一堂に会する事によって

 見世物的モンスター映画の魅力と

 

 歴史資料&教材的魅力を兼ね備えた存在となった本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。