映画に感謝を捧ぐ! 「惑星Xから来た男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエドガー・G・ウルマー監督の「惑星Xから来た男」に
感謝を捧げようと思います。
謎の惑星「X」の秘密に迫る人々の運命を描いた本作は
軽量でありながらも知略に長けたSF映画であります。
1950年代の特殊効果&アメリカ事情に
「状況設明台詞によるスケール感増加」・「怪奇映画的演技」
「効率主義&空間限定主義」を配合することによって生を受けた
ストーリー&演出は
「エイリアン系SFと災害系SFを融合させる」事によって生じる
科学反応の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(万事解決のハッピー・エンドに「人類への皮肉」を潜ませる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「省エネ&智将系SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
SFと時代の関係、物量攻勢に依存しない「地球の危機」作り
スケール感&スピード感の適性範囲を保った娯楽作品の醍醐味を
象徴する存在の一つである本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。