映画に感謝を捧ぐ! 「月光の女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・ワイラー監督の「月光の女」に
感謝を捧げようと思います。
ゴム農園で発生した銃撃事件を取り巻く
人々の運命を描いた本作は
多彩な顔と技巧に彩られたサスペンス映画であります。
サスペンス、愛憎劇、怪奇劇の技が
軽快且つ複雑に絡み合うストーリー&演出、キャスト陣は
私に「複数の娯楽特性をバランス良く配合する」技術と
「女性の魔性&男性の繊細さ」を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(静かなる狂気と「復讐劇の王道」に対する皮肉に包まれた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「異文化交流系犯罪映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
主演女優B・デイヴィスの壮絶なる悪女性
W・ワイラー監督の多彩な映像技
サスペンスとロマンスを巧みに共存させる作劇力が冴え渡る本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。