映画に感謝を捧ぐ! 「スタアと選手」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロイド・ベーコン監督の「スタアと選手」に
感謝を捧げようと思います。
ボクシング映画 コレクション リングに賭けろ ACC-154 [DVD]
ウェートレスからダンサーとなった女性「メイベル・オデル」と
プロボクサー「ラリー・ケイン」の運命を描いた本作は
能天気&過激な笑いに包まれた恋愛喜劇であります。
ラブ・コメディの王道、ショー・ビジネスへの皮肉
ボクシング映画+ミュージカルの技法を力業で組み合わせる事によって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「陽気なユーモアとブラック・ユーモアによる奇妙な共同戦線」と
「強引な状況設定を躍動感で補う」手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「名声&栄光よりも愛を選ぶ」豪快さと
ドタバタ喜劇風味が絡み合う幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「恋愛喜劇風ショー・ビジネス講座」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「売名のためにロマンスを偽造する」という過激な発想と
アメリカ映画的サービス精神が融合する事によって生じる
科学反応を見せてくれた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。