映画に感謝を捧ぐ! 「クリッター4/ファイナル・ウォーズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルパート・ハーヴェイ監督の
「クリッター4/ファイナル・ウォーズ」に感謝を捧げようと思います。
1986年の映画「クリッター」をもとにして作られた
人気シリーズの4作目となる本作は
堅実さと実験精神がせめぎ合う「クリッター」第4章であります。
全3作の設定&ストーリー展開を継承しつつ
1979年の映画「エイリアン」・時間旅行系SF
スパイ活劇風味を組み合わせる事によって
生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、続編映画でありながら
前作よりも「物語のスケール感&ユーモア」が縮小する現象と
「力業で謎を解明する」手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(全3作までの「思わせぶり」を廃し、終幕感を与える幕切れと
エンドロールの最後を「和やかなユーモア」で締めくくる精神に
驚かされる作品であるという点も見逃せません。)
まさに続編映画的サービス精神、節約精神、SF映画的ハッタリが
複雑に絡み合うシリーズ最終章であると言えるでしょう。
「宇宙船」と言う舞台の特性を的確に押さえ
数で勝る人間たちを翻弄する「クリッター」の勇姿
前作までの謎に対し「答え」をもたらそうとする執念
「シリーズ化=スケール感増幅」の法則に抗う過激さによって
「クリッター神話」の終焉を告げた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。