映画に感謝を捧ぐ! 「地球で最後の男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダグラス・シュルツ監督の「地球で最後の男」に
感謝を捧げようと思います。
荒廃した町を彷徨う男「ガブリエル」の運命を描いた本作は
奇策性に彩られたホラー映画であります。
悪魔系ホラーにありがちな状況
SF的台詞、異常心理サスペンス的描写を組み合わせる事によって
鑑賞者にヒントを与えながら進行するストーリー&演出は
私に「M・N・シャマラン的思わせぶり描写」と
「アトラクション的モンスター描写」による共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(SF的表現によって鑑賞者を幻惑する邦題と
王道的でありながらも怪奇的な余韻を残す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「宗教系ハッタリ・ホラー」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
サスペンス的どんでん返し主義、聖書
お化け屋敷風味を融合させることによって
「先読み」が容易になると言う怪現象をもたらした本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。