映画に感謝を捧ぐ!「クリムゾン・プラネット」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハズラフ・ドゥルール監督の
「クリムゾン・プラネット」に感謝を捧げようと思います。
火星で発見された謎の物体「キューブ」を調査する
女性科学者「マック」と人工知能「アーティ」の
運命を描いた本作は
壮大さと軽量さを兼ね備えたSF映画であります。
ストーリーの大半を「室内」で進行する倹約性と
状況設明台詞を駆使したハッタリ戦術によって
軽量感溢れるCG映像を補強し、スケール感を高めつつ
作劇的混乱を抑制するという試みは
私に「SF映画的ハッタリと節約精神のせめぎ合い」と
「宇宙系SFとロボット系SFの融合」がもたらす科学反応の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ハッピー・エンド」が主観的存在である事と
力業と絵画的映像で謎を解明する作劇法を世に知らしめる
なっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
1968年の映画「2001年宇宙の旅」の流れを汲みつつ
軽量化&分かり易さを追求することによって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。