映画に感謝を捧ぐ! 「化石の森(1936年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアーチー・L・メイヨ監督の「化石の森(1936年版)」に
感謝を捧げようと思います。
ロバート・シャーウッドの同名戯曲をもとにして
1936年に作られた本作は
軽量さと貪欲さを兼ね備えた珍品であります。
娯楽的ロマンス・ユーモア・サスペンス・アクションを網羅しつつ
軽やか&賑やかに進行するストーリー&演出は
私に「大衆娯楽の法則」と「舞台劇&文学風味」による
共同戦線の一形態と
アメリカ人が「ヨーロッパ」に抱く思いの一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「娯楽映画的ハッピー・エンドよりも悲劇性を重んじる」という
どんでん返しを見せる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型ジャンル融合劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
舞台劇と映画の特性を兼ね備えた作劇法&映像技が
娯楽映画的サービス精神&倹約精神の赴くままに突き進む本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。