映画に感謝を捧ぐ! 「ミラー先生の高校性日記」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はストーミー・ダニエルズ監督・主演の
「ミラー先生の高校性日記」に感謝を捧げようと思います。
女性教師「ミラー」と彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
ポルノ映画史上屈指の「継ぎ接ぎ力」を感じさせる
珍作であります。
セックス・シーンの合間にロマンス、サスペンス
日常劇を繰り広げるという発想によって
生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ポルノ的サービス精神」を保ちつつ
様々な娯楽要素を入れるという試みと
暇つぶし規模の時間枠に膨大な登場人物数を詰め込み
全員に「見せ場」を与えようとすることによって
生じる科学反応の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(奇襲+肩すかし感満載の「決着」を通じて
娯楽映画的ご都合主義を皮肉った作品であるという点も
見逃せません。)
まさに「詰め込み型青春ポルノ」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
登場人物&物語の「積載過多」が生み出す混乱と
ポルノ映画の法則を体現する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。