映画に感謝を捧ぐ! 「モンスター・プロジェクト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はビクター・マチュー監督の「モンスター・プロジェクト」に
感謝を捧げようと思います。
インターネット番組「モンスター・プロジェクト」に
関わる人々の運命を描いた本作は
スター主義とアトラクション主義に彩られた
疑似実録映画であります。
モンスター映画界の大スター
「狼男、吸血鬼、悪魔」を集結させ
疑似実録映画&ホラー映画の定番に即して
進行するストーリー&演出、キャラクター造形が
怪奇ビジネスに対する「無意識の警鐘」となる光景は
私に「専門家不在」の状態で
危険度の高い記録映像作りに挑む事の危険性を
ホラー映画的に表現する手法の一形態と
モンスターと人間の関係に対する一考察を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間社会の流行&人間の心理的弱点を巧みに利用する「悪魔」の姿に
驚かされる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「嘘から出た誠系ホラー」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
人々が「モンスター」に対して抱く恐怖&好奇心と
記録映像作りのリスクを象徴する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。