映画に感謝を捧ぐ! 「サバイバル・ラン 逆行」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジェイミー・M・ダグ監督の

 「サバイバル・ラン 逆行」に感謝を捧げようと思います。

サバイバル・ラン―逆行― [DVD] - ロッシフ・サザーランド
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 ラオスで活動するアメリカ人医師「ジョン・レイク」の

 運命を描いた本作は

 堅実さと過激さがクールに絡み合う逃亡劇であります。

 社会派風に幕を開けた後

 

 巻き込まれ映画へと転じ

 観光旅行映画+逃亡アクションへと向かっていく

 

 ストーリー&演出が

 軽快且つクールに進行していく光景は

 私に、現実感と娯楽的ご都合主義が

 独特のバランスで共存する姿と

 心優しい男が「危機」によって

 悪漢的暴力性&思考に染まっていく現象の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主人公が自らの「罪」に向き合うことを暗示しつつ

 結論を曖昧化する幕切れが

 文学+教訓劇的ムードを生成している点も見逃せません。)

 まさに「活劇系東南アジア旅行記」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 

 不運と幸運が入り乱れる「主人公の休暇→逃避行」を

 素朴な風景描写&移動アクション

 西洋人の「東南アジア」に対する認識

 暇つぶし映画的効率主義を駆使して描いた本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。