映画に感謝を捧ぐ! 「バウンディン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はバド・ラッキー監督の「バウンディン」に

 感謝を捧げようと思います。

ピクサー・ショート・フィルム&ピクサー・ストーリー 完全保存版 [DVD]
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 高原に住む子羊と仲間たちの運命を描いた本作は

 陽気さ&躍動感の中に「苦味」を宿すアニメーション映画であります。

 アニメーション技法を生かしたミュージカル的表現

 童話的明るさに溢れた色彩&キャラクターデザイン

 自然と人間の危険な関係に迫るという試みが一体となる光景は

 私に生物の持つ「環境適応力」の素晴らしさ&危うさと

 文明&文化の陰に潜む「犠牲」をアニメーション映画的に

 描写する手法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「圧倒的なポジティブ精神によって人生の苦難を克服する」幕切れが

 爽快感と哀愁が入り交じった感触をもたらしている点も見逃せません。)

 まさに「ブラック・ユーモア入りアニメーション・ミュージカル」の

 雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 サイレント喜劇+ミュージカル+動物映画的世界の中で

 躍動感と教訓性が軽快に絡み合う本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。