映画に感謝を捧ぐ! 「ロデオ・カントリー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバッド・ベティカー監督の「ロデオ・カントリー」に
感謝を捧げようと思います。
ロデオ騎手「トム・ムーディー」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
堅実さと実験的発想に彩られたスポーツ映画であります。
スポーツ系サクセス・ストーリーの王道、西部劇の装飾
コメディ的笑い、教材映画的状況設明
恋愛劇的三角関係を融合させる事によって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形が
効率主義的に進行する光景は
私に「西部劇時代と第2次大戦後を結ぶ絆」
「アメリカにおけるロデオの存在力」
「優等生的要素をつなぎ合わせることによる異色作生成術」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(師弟関係の危機&男女関係のもつれを
力業で早期解決する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「娯楽映画系ロデオ入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
大衆娯楽的サービス精神、暇つぶし映画的躍動感
暴力&銃器に依存しないアクションの醍醐味
ロデオに関する知識が一堂に会した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。