映画に感謝を捧ぐ! 「スペース・エクスペンダブルズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はブランドン・スラグル監督の

 「スペース・エクスペンダブルズ」に感謝を捧げようと思います。

スペース・エクスペンダブルズ [DVD]
スペース・エクスペンダブルズ [DVD]

 傭兵部隊に強奪された地球外生命体を

 取り戻すために雇われた男たちの運命を描いた本作は

 SF映画史上屈指の「資料感」に彩られた珍作であります。

 西部劇、モンスター映画、SF漫画

 空間限定型アクションの歴史を

 網羅するかのような勢いで進行する

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に模倣の限りを尽くすことによって

 ある種の「教材性」が生成されていく現象と

 ロマンスに依存せず、省力的暴力描写&特殊効果を

 徹底追求した娯楽作品作りの一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (2010年の映画「エクスペンダブルズ」の

 日本における影響力を象徴するかのような邦題と

 ハッピー・エンドと新たなる闘いの予兆を

 交互に写し出すことによって

 歴史への皮肉とシリーズ化願望が入り交じった

 気配を放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「男児向け娯楽作品記念館」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 男臭、省エネ&幻惑ムード

 効率主義&SFマニア風味に包まれた作品世界が

 独特の笑い&和みを感じさせる本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。