映画に感謝を捧ぐ! 「ホムンクルス 新種誕生」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はチャールズ・バンド監督の「ホムンクルス 新種誕生」に
感謝を捧げようと思います。
下水道から発見された「標本」を取り巻く
人々の運命を描いた本作は
効率的且つ豪快な狂気と笑いに彩られた
モンスター映画であります。
陰謀渦巻く「お宝争奪戦」から
館系ホラーに向かって進行するストーリー
欲望&狂愛渦巻く登場人物たち
見世物感溢れる残酷描写&モンスター造形
軽やかでありながらも怪奇性を感じさせる
音楽が一体となる光景は
私に「狂気」の持つ引力を映画的に表現する手法と
残酷趣味とユーモアによる奇妙な共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間&モンスター双方の「新たなる旅立ち」が
独特の感動を呼び起こす幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ブラック・ユーモア系館系ホラー」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
狂気&悪食性を高めることによって発生した「笑い所」と
神秘性に満ちた舞台が融合することによって
安物感と渋味、アトラクション風味と極道風味が絡み合う
モンスター映画となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。