映画に感謝を捧ぐ! 「スリー・ヒットマン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアーサー・ルイス・フラー監督の

 「スリー・ヒットマン」に感謝を捧げようと思います。

スリー・ヒットマン LBXC-110 [DVD]
スリー・ヒットマン LBXC-110 [DVD]

 マフィア首領の隠し子を暗殺するよう依頼された

 殺し屋3人の運命を描いた本作は

 大いなるハッタリ感&静かなる奇策感に包まれた殺し屋映画であります。

 アクション映画的な装飾を纏いながら

 暴力的スリル&心理的サスペンスを抑制し

 会話&時系列操作に重きを置いた

 ストーリー&演出が緩やかに進行する光景は

 私に「王道と実験精神の融合」と

 暴力が日常化した世界に生きる男たちの心情を

 映画的に表現する手法の一形態を

  

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (謎解きよりも主人公達の「新たなる旅立ち」に重きを置くという

 大胆不敵な幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級文学系殺し屋映画」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 殺し屋映画の形態を取りながら

 暴力的見せ場を淡々と描写し、人間模様を濃厚に写し出すという

 離れ業に驚かされる本作と

 

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。